稼働率を上げるにはどうすれば良いだろうか?〜稼働率は3つの数字で抑える〜

HMM−JAPANさくらんぼの村上PONTA和之(むらかみポンタかずゆき)です。

ぼくも経営者なのでよくわかるんです

経営者は「思いつき」で現場に指示を出す傾向があります

「思いつき」なので根拠があるとは限らない

指示通りに動くことが経営者の希望にそうとは限らない

自分で言うのもなんですが経営者の面倒くさいところです

そこで今日のテーマ

経営者から稼働率を上げるように言われた

さぁ何から始めるか?

毎日の稼働率を3つの数字で抑える

これが答えです

「思いつき」で指示を出す経営者の多くは答えを持っていない

稼働率を増やせと言うけれど
どうやって増やせばいいか?の答えはない

あっても、せいぜい「ケアマネを回れ」くらい

これくらいなら経営者じゃなくても言えるレベルですよね

だから「思いつき」で指示を出すって
現場のスタッフに思われるんです
経営者って

そんな経営者に対しては
まずデータで今のデイサービスの状況を示す

ココから始めるのが正しい対応です

稼働率の3つの数字

これはぼくのオリジナルです

稼働率には3つある

1つは登録稼働率

定員と営業曜日によって
受け入れることのできるご利用者の数は
決まってきます

定員10名で週6日であれば
受入可能なご利用者の延数は60人ですね

定員30名で週6日なら180人

この総枠数に対する充足率が登録稼働率です

2つ目は名目稼働率

ケアマネからの提供票に基づいて
月初に決まる稼働率が名目稼働率です

ショートや通院等で予め休むことが分かっている場合

例えば、定員10名のデイで
土曜日は10名の登録があるが
ある週は2名がショートで8名の利用になる

この日は登録稼働率では100%だけど
名目稼働率は80%ということになります

最後が実質稼働率

給付管理する実績票ベースの稼働率が
実質稼働率です

体調不良や入院・入所、お亡くなりになる等
月初の時点では予想できなかったお休みが発生します

また「今日は行く気分じゃない」という理由のわからない休みもあります

先ほどと同じ土曜日に
「今日はしんどいから」と1名が休んだとします

登録稼働率は100%
名目稼働率は80%
実質稼働率は70%になります

まずこのデータを毎日つけて
1ヶ月のトータルまで把握する

ココから始めることが正しい

このデータなしに対策は打てません

ちなみに…
事例の土曜日のケースで
経営者から稼働率を上げろ!と言われたら
どうしますか?

ケアマネを回っても仕方ないですよね?

それともケアマネにショートを使う人は
紹介しないでくださいといいますか?

つまり多くのデイサービスが稼働率を
正しく把握していないことが
稼働率アップを難しくしているのです

まずは3つの稼働率を毎日つける

ココから始めてください

そして過去に遡ることができれば
半年くらいは遡ってデータを整理しましょう

著書一覧:https://kazponta.com/profile/

「必ず繁盛店!売場演出の極意」(同文館)
「デイサービスオーバー90 マーケティング」(日総研出版)

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