何を選ぶのか?

HMM−JAPANさくらんぼの村上PONTA和之(むらかみポンタかずゆき)です。

セルフのガソリンスタンド
みなさんは使っていますか?

送迎にかかるガソリン代というのが
結構バカにならない

背に腹は変えられず
リッター10円程度安い
セルフを愛用している

でも…
実は心苦しさがある

大変お世話になった
静岡のガソリンスタンド会社

その社長は
セルフのスタンドは作らないという

理由は
車の安全性をあれだけ気にするのに
どうして車を動かすガソリンを給油する行為の安全性を
誰も声を大にして訴えないのか?
油種を間違う等の問題もあるが
何よりも火気に対する安全性を
どう考えているのか?
キチンと教育された従業員が行うからこそ
給油時の安全性が確保できるのだ
もちろん、その安全性を確保するために
価格が高くなることもある
その分、従業員が提供するサービスの質を上げることで
きっと価格相当の満足を提供できるはずである
ガソリンスタンドは
安全こそが商売の根本だと考えている

概ね、こんな話をしてくださった

今もその信念を貫き
セルフは1店もないが
地域一番のガソリンスタンドを経営し
会社の業績も好調だそうだ

ココに商売の原理原則がある

セルフがいいとか悪いとか…
それはお客さんが決めること

セルフに不安や不便(窓を拭いてくれない等)を感じていながら
価格の魅力に負けて利用する客もいれば
何の疑問もなく安いという理由でセルフを使う客
不安のほうが大きくてセルフを敬遠する客

経営する会社は
自分の理念や信念を貫くことが大切なのである

中には
セルフでは安全性が確保できないと信念をもちながら
目先の利益に目が奪われ
信念を曲げてセルフを導入する

結果
目先の売上は伸びるが
信念を曲げて取り組んだ経営には歪みが生じ
いつのまにか不採算へと転落していく

介護の事業も同じ

ぼくがデイサービスを経営するなら
「さくらんぼ」のように
定員10名のデイサービスしか興味がない

デイサービスの責任者が
一人ひとりの利用者のことを把握できる
最大の人数が10人と考えているからだ

20人や30人のデイサービスには
その規模のオモシロさがある

そこにぼくが手を出すと
ぼくのぼくたるゆえんが消滅してしまう

それが経営である

何を選ぶか

それが経営であり
決断なのだと考えている

お客さんというのは
その信念を見ているのであって
形態を選択しているわけではない

そのことを知っている経営者しか
時流に適応した経営ができない

現場の仕事も同様に
自分の「軸」を持っていないと
ご利用者から選ばれるスタッフには
なれないことを知っておいてほしい

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「必ず繁盛店!売場演出の極意」(同文館)
「デイサービスオーバー90 マーケティング」(日総研出版)

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