介護で本当に大切なことって何だろうか?

介護の仕事を始めたとき
希望に胸を膨らませていた

こんなケアのできる事業所を作りたい
ご利用者とこんな風に時間を共有できる
ケアが理想だ!

毎日の現場でご利用者と接しながら
何か違和感のようなものを感じていました

その違和感はデイを運営していたときには
分からずじまいでした

毎日の現場から離れ
介護コンサルタントとして
全国の悩めるデイと関わる中で
1つの仮説が頭の中をよぎりました

目指しているケアには
ご利用者が存在しているだろうか?

良いケアをしている事業所も
悩める事業所も
経営者の想い
現場の想いは明確に伝わってきます

そこには確かに
経営者や職員側の顔は
ハッキリと見えています

でも
ご利用者の表情が見えてこない

今、目の前でいるはずのご利用者が
事業所が描く未来には見えてこない

例えば
雰囲気としては楽しそうで
和気藹々としているように見えるけど
それは一部の職員とご利用者の間だけで
無理してそうなご利用者や職員がいる

例えば
職員は忙しそうにデイの中を
動き回っているけど
ご利用者は与えられたものを
黙々とやらされている

例えば
ご利用者のやりたいことを
受け入れるのではなく
デイの都合に合わせてもらえるように関われる職員が
優秀な職員になっている

などなど挙げればキリがありません

そんな事業所を数多く見て
自分でもさくらんぼで実践してきて
気がついたことが
「介護で本当に大切なこと」

ぼくが考える「介護で本当に大切なこと」は
「触れる技術」です

どれだけ丁寧な言葉遣いで言葉をかけても
その後のケアが雑だったり
力任せでは
せっかくの言葉がけも台無しです

どんな触れ方が良いかと言えば
心地よくて
自分でもできそうな気がする
という感覚になっているということ…

触れる技術を高めると
ご利用者が自分で動きたくなるだけではなく
介護するぼくたちの体も守ってくれます

介護は腰痛が職業病と言われますが
そんな腰痛からも解放されます

そのうちに
自分で動きたくなるご利用者が増えることで
介護する負担も軽減されていきます

触れる技術を極めれば
ご利用者と職員
お互いにウィンウィンの関係に
なっていくんです

こういう積み重ねの先に
事業所の未来を見つめる

描いた未来が先にあるのではなく
現場でのケアの先に未来を描く

この順番を間違えると
ぼくが感じた違和感のように
ご利用者の顔が見えないデイの未来予想図を
描くだけになってしまうんです

触れる技術高めていきましょう!

必要でしたら出張研修もいたします
ご相談ください