お風呂はキライ

HMM−JAPANさくらんぼの村上PONTA和之(むらかみポンタかずゆき)です。

小さい頃から“カラスの行水”でした。

決して、お風呂がイヤじゃなかったんですよ。

汗びっしょりに運動した後なんて…
お風呂に入らなきゃ、臭くって、女の子にモテナイ(汗

だから、風呂に入るんだけど、入るまでが面倒なんです。

その傾向は、今も続いていまして…
どうしても夜寝る前に、お風呂に入ることができないんです(汗

それなのに朝、「寒い、寒い」って体を震わせながら、シャワーを浴びているぼくがいます
家族からすれば、「???」の行動。

まるで、認知症の利用者に通じるものがあります(笑

入浴を嫌がるご利用者に入浴をすすめる時、ぼくが入浴介助をするときは、思いのほかスムーズなのです。
なんとなく、通じるものを感じてもらえるからでしょうか!?

そんな経験から感じるのは、お風呂に入りたくないは、絶対にお風呂に入らないという意思表示なのではないということ。
今は入りたくないだけ。
または、人に指図されて入るのはイヤだってだけ。
デイサービスなんて午前中から入浴をしていただかないと、現場が回らないこともあって、朝から入浴がスタートします。
小原庄助さんじゃあるまいし、朝っぱらから風呂なんて入れるか!
(温泉でビール付きなら考えても良いけど…あっ、これはぼくだけか!?)

拒否をされるご利用者には、拒否をされる理由があるものなんです。

そんなご利用者の気持ちを受け取ることなく、お風呂に入ってもらうことを目的にしてしまうから…
いつまで経っても、ご利用者にお風呂に入ってもらえないんですね。

ある施設で入浴を拒否するご利用者をどうすれば良いですか?と質問を受けたことがあります。
そのご利用者にフロアで過ごす時間から対応させていただき、いろんな話を伺う中で、
「この方なら、一緒に入る覚悟でお風呂にお誘いしたら、きっと素直に入ってくれると思いますよ」
と現場のスタッフにアドバイスをしました。
反応は…
「一緒に入るっていうのは、チョッと…」

そのスタッフの反応と、ご利用者がお風呂に入りたくないという反応は同じなんだけどなぁ〜
ご利用者の行動は問題行動にように大袈裟に扱われて、スタッフの行動はなんの問題もないとして扱われる。
そういうスタッフが集まっている現場だということを、ご利用者はお風呂に入ることを拒否することで伝えているのでしょうね。

仕方ないので、ぼくが一緒に入りました。
着替えを用意していなかったので、そこは百戦錬磨の技術で上手くご利用者だけに入浴していただきましたが…

その時のご利用者の気持ちよさそうな反応。
ぼくの幼い頃のお風呂嫌い同様、入ってしまうと、気持ちイイものなんです。

入浴介助っていうのは、 「嫌だなぁ〜」「面倒くさいなぁ〜」というご利用者の気持ちを受け取って、「気持ちいいなぁ〜」という気持ちだけをご利用者の記憶に残すことなんだと思います。
もちろん、保清や皮膚等のチェック、リハビリの効果もありますが…

入浴介助はお風呂に誘う前から始まっている。

このことが実感としてわかるようになっていくと
入浴介助のスキルは格段に成長していきます。

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