段差がイッパイ!

HMM−JAPANさくらんぼの村上PONTA和之(むらかみポンタかずゆき)です。

デイサービスセンターさくらんぼは、段差がイッパイの事業所でした。

2軒の住宅をつなげて全面リフォームしたデイサービスでしたので、
バリアフリーにすることは難しいことではありませんでした。

でも、あえてバリアを作りました。

バリアフリーというのは聞こえがいいんだけど、
時に周りの無関心を誘うことがあります。

例えば、さくらんぼの玄関は10センチほどの上がり框をわざと作りました。

ここをご利用者が昇り降りするわけだから、当然、危険が伴います。
付き添っているスタッフは目を離すことができません。

本人のできることを考え、最低限の介助はするものの、本人に任せる。
とはいっても、見守りは必要となる。

10センチの段差でも、転倒すれば、骨折だけでは済まないかもしれません。
場合によっては、命を落とす事だってある。
その時は大丈夫であっても、入院等がきっかけになって、
急に状態が悪化するという可能性は十分に考えられますからね。

ご利用者への声かけをしっかり行いながら、スタッフも緊張感を持って、
お互いに注意しながら、移動することになります。
スタッフが無関心になってしまうと…
事故が起きる可能性も高くなってしまいますからね!

バリアフリーというのは、障害を持つ人たちが、
他者の手助けを必要としないことのように考えてしまっている風潮がある気がします。

でも…
それって少し違うようにぼくは考えるんです。

バリアフリーがなぜ必要かと考えた時、
専門的な知識や技術がなくても、
簡単に手助けができるようにすることなんじゃないでしょうか?

気配りや心配りがストレートに相手に伝わるのが、
バリアフリーの本来の意味だ!とぼくは考えています。

さくらんぼはスタッフが常駐する事業所ですから、バリアがあっても問題はない。

それに、在宅で過ごされている方が対象ですからね。

ご利用者が暮らしているご自宅なんて、バリアがあちらこちらに存在していますからね。

そのバリアとどう付き合うかをご利用者と一緒に体験することで、
ご利用者が安全に在宅生活を送るために、ぼくたちに何ができるのかを考える。

それが在宅介護の仕事の真骨頂だと思うんですよね。

それが講じて…
さくらんぼなんて、手すりなんかも、わざと短かったりしていました(汗

ご利用者も転ばないように一生懸命だし、スタッフもボーッとするヒマはない。
そんな施設だからこそ、キチンと声かけをしたり、
ご利用者への配慮ができるスタッフへと育ってくれるし、
ご利用者も介護度が進まないように頑張ってくれていたのだと考えていました。

さくらんぼのご利用者さんは、平均介護度が要介護4に近いデイサービスでしたが、
そんな風には見えないくらい、ご利用者は元気でしたからね〜

チョッと自己満足すぎるかなぁ!?

著書一覧:https://kazponta.com/profile/

「必ず繁盛店!売場演出の極意」(同文館)
「デイサービスオーバー90 マーケティング」(日総研出版)

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